活動報告

【共催イベント開催報告】地域デザイン学会 第1回ユースデモクラシーフォーラム


2017年7月16日(日)に、日本学術会議協力学術研究団体の指定を受けた公的学会である一般社団法人地域デザイン学会主催・当研究会及び一般社団法人ユースデモクラシー推進機構共催にて「第1回ユースデモクラシーフォーラム」を開催いたしました。

本フォーラムは、地域主権の時代に、多様かつ豊かに地域をデザインしていくため、地域ごとの民権思想やデモクラシーのルーツを振り返りながら、「未来」を見据えた人びとの連携と知見の結集によって「行動」を加速させていくための、「未来志向」と「行動中心主義」を掲げる実践的フォーラムです。

フォーラムのキックオフとなる第1回は、「地域をデザインするための郷土政治史への理解と行動〜現代に蘇る自由民権運動の萌芽〜」をテーマに開催しました。

当初、一般社団法人ユースデモクラシー推進機構代表兼当研究会呼びかけ人の仁木より、フォーラム趣旨説明と大川村の視察報告を行った後、基調講演として、自由民権運動史研究の第一人者である安在邦夫先生(早稲田大学名誉教授)のお話に続き、山形から兵庫まで5地域から市民・公務員・地方議員(町・市・県)がそれぞれの郷土政治史を振り返り、現代の活動につながる話を発表しました。

これらの発表には、自由民権運動期を牽引した若者たちと、それを支えた事業家や民衆らの活動の記憶に、現代の民主主義を機能させ、地域をよりよく発展させていくための大きなヒントがあったと思います。

そして、「なぜ日本に議会があるのか」を自分の言葉で語ることができる若い政治家が育ってきたことを確認できた有意義なフォーラムとなりました。
<プログラム>
・フォーラム趣旨説明
(一社)ユースデモクラシー推進機構代表理事兼自由民権現代研究会呼びかけ人 仁木崇嗣
・視察報告
「離島を除き日本一人口の少ない村・大川村の理想と現実~自由は土佐の山間より出づるか?~」
(一社)ユースデモクラシー推進機構代表理事兼自由民権現代研究会呼びかけ人 仁木崇嗣
・基調講演
「自由民権運動期における若者たちの挑戦の記憶」
早稲田大学名誉教授 安在邦夫氏
・講演①
「浜岡原発のある地での、自由民権運動の歴史と現代の近況」
自由民権現代研究会事務局長 中村英一
・講演②
「よしや南海 苦熱の地でも~古今東西 自由民権《拡散》の戦略~」
自由民権現代研究会研究員 山本泰弘
・講演③
「くにうみの島・淡路からはじまる兵庫の自由民権運動と現代の20代議員の使命」
高砂市議会議員 島津明香氏
・講演④
「明治期の奈良県再設置運動と、現代における地方デモクラシーの基盤」
奈良県議会議員 中川崇氏
・講演⑤
「地域の未来をデザインする~日本の真ん中から、現代の自由民権運動を~」
垂井町議会議員 太田佳祐氏
・閉会挨拶・講評
(一社)地域デザイン学会理事長 原田保氏

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​(Edited by Takatsugu NIKI/Photo by Rio TATEISHI)